古紙の価格が、上下するのはいったいなぜでしょう。これは、古紙が計画的に生産されるものではなく、発生して回収するものであることと、古紙はそのほとんどが製紙原料として利用されるため、紙の生産の動向によって古紙の需要が変動してしまうことなどによります。紙の生産は景気変動に左右されますし、古紙の回収は、季節(降雪)や天候(雨天)などに左右されます。また、21世紀に入ってから、中国を主体としたアジア各国への古紙の輸出増加も、その要因となっています。
たとえば、紙の生産が増えれば、それに伴って古紙の需要が増えますが、増えた分だけ直ぐに回収を増やすことはできません。そこで古紙の需要が供給を上回るといった一時的な需給のギャップにより古紙価格は上がる傾向となります。反対に、紙の生産が減れば、古紙の供給が需要を上回ることになり、古紙の在庫が増えて、古紙の価格は下がる傾向となります。
古紙価格の極端な変動は、古紙を出す側も、古紙を回収する側も、古紙を原料として使う側にも決して好ましいことではありません。古紙の需給両業界ではその安定に努力しています。





